『便秘と病気』

 

便秘はその原因によって、「器質性便秘」と「機能性便秘」の二つに分かれます。

 

「器質性便秘」とは、胃から小腸、大腸、肛門(こうもん)といった食事や便の通り道に、物理的な障害があるものをいいます。

 

「機能性便秘」には「急性」と「慢性」があります。「急性」は食事の内容に問題があったり、精神的な要因で一時的になるものをいいます。「慢性」は長期にわたる大腸の機能異常からくるものをいいます。

 

これらのそれぞれに、便秘以外の病気が隠れていて、その症状として便秘になっている可能性があります。

 

たとえば……

 

器質性便秘の場合。生まれつき結腸が長い「結腸過長症」。腫ようが便の通り道をふさいでしまう「大腸がん」「直腸がん」。腸管が癒着して運動が妨げられる「腸管癒着」「腸閉そく」。腸管を外から圧迫する「子宮筋腫」「卵巣のう腫」

 

……などです。

 

 

 

問題は慢性の方です。

 

隠れている可能性のある病気は……

 

自律神経のバランスが崩れている「自律神経失調症」「過敏性腸症候群」。甲状せんホルモンの分泌量低下で腸の蠕動運動が弱くなる「甲状せん機能低下症」。腸への栄養が十分に運ばれなくなる「糖尿病」。食事量が減ったり、自律神経障害が出る「パーキンソン病」

 

……などです。

 

また、ほかの病気で服用している治療薬の副作用として、便秘になるような場合もあります。

 

便秘を軽視すると、こういった病気を見落とす可能性もあります。